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#[創作BL版深夜の60分一本勝負] #[詠×清矢]
お題「余韻」「残香」
櫻庭詠×祈月清矢(Arcadia Magic Academy Ver.)
11/23 18:27-19:33
俺の清矢(せいや)くんは軍で働くために鍛錬もするけど、いつもデオドラントにまで気を使ってる。日本での神兵隊訓練の後はよく拭きとってハッカ油のスプレーをしてたし、自分でくんくん匂いを確かめてる。使い過ぎてハミガキ粉みたいな香りになっちゃって、目にしみる、なんて言って笑ったりとか。詠みたく汗臭せーよりいいだろ! とか、怒って顔が赤いのも可愛かったりして。
海外に来てからもそれは変らない。清矢くんの兄で、大泥棒の夜空っていうやつはぜいたく好みだから、土属性塔からハーブを分けてもらっては、せっせと錬金房で蒸留させてオイルを作ってた。何でも「魔法薬の世界」っていう教養授業で習ったらしく、風属性塔サロンにまで出向いては、俺にも練り香水を分けてくれたけど、レモンの香りじゃ石鹸みたいだ。
清矢くんはいかにも興味ぶかそうに言う。
「これにミント混ぜたらどうだよ」
「別に可能だよ。ミントのオイルをプラスすればいい。でも俺は、ローズマリーのほうがいいと思うけど……」
「渋みも加わるからそっちだな」
「レモンとローズマリーの組み合わせは肉料理の香りづけでも定番ですね。でも、両方作って比べてみては?」
「詠(よみ)はどっちが好みだ?」
「えっ? 俺、わかんねー……」
そんな女々しいこと知るわけねー。後半の文句は言わなかった。
一緒にアルカディア大に留学した充希に愚痴ったらこう言った。
「そう? 俺、レモンなんかいかにも初心者向けだしお断りだけど」
「香水なんか臭いだけじゃん」
「でも俺だってデートの時くらいカッコつけたいもん。そこはもう、バイトしてプロがブレンドした香水買う。裸になったらそれしか纏えないし」
「誰とデートすんの。清矢くんだったらキレるから」
「んなワケねーでしょ。気になる?」
充希はんべっと舌出して、風みたいに去ってった。
寮では「みだらな行為は禁止」だし、俺は充希・清矢ペアとは所属塔を離されてる。必然的にエッチができない。清矢くんは充希に気を使うし、充希も「俺がいないときに二人でセックスしないでねん」と釘をさすからだ。そんなの知らねーって思うけど、チクられたら退寮だからピリピリしてる。かといって、観光客用のホテルは普段使いには高すぎる。ようやく堂々とエッチできる年齢になったのに、俺はいつだって欲求不満だ。毎日だってしたいのに。
それでどうしてるかというと、退魔用の戦闘訓練で使う、ゴント山の山荘でデートしてる。全十三層のうちの三層まで行かなきゃならないんだけど、敵なんかほとんどスルー。逃げたりなんやで、管理人に挨拶して、割安な利用料を渡して、ソッコー二人用の部屋にこもる。後はパラダイス。
清矢くんはシャワー浴びるとかなんだとかで忙しい。二人一気にしちゃっても管理人は疑いもしないから、もうそこからしてセックスは始まってる。水だけのシャワーで冷たさにすくみながら、互いに抱き合って汗だけ流す。持ってきた石鹸で軽く洗って、指にたっぷり泡を塗り付けて、後ろの穴の中まできれいにする。我慢できなくてそこでヤっちゃうこともある。ベッドに押し倒して、普段生意気で凛としてる清矢くんを貫きながら喘がせられるのは世界中でホントに俺だけの特権。
その日も終わった後、なんとなく戦衣に袖を通すのがおっくうで、裸のままだらだらしてた。清矢くんはもうセックスの余韻そのものの肌の赤みもひいて、リュックの中を漁ってた。ばーちゃん手作りの巾着の中からリップクリーム出して、乱雑にクチビルに塗った。俺は顔を近づけた。即わかる、バニラの匂い。
「これ……甘すぎない?」
「ああ、ドリスがそう言ってたんでどうせだからもらった。詠にもおすそわけしてやるよ」
そう言って、清矢くんは俺にキスしてきた。俺はねっとりしたクチビル(気のせいで甘い味までする)を夢中でむさぼった。黒目がちな目が愉しみに細められて、品のある古都のお嬢様って感じの顔が不敵に笑う。
微妙に段を入れた髪をかきまわして、クチビルだけど言わず頬にも鼻にもキスされる。クリームのべたべたが顔じゅうにひろがって、清矢くんはそれを塗り広げさえする。
「ニキビとかできたらどーすんだよ」
「詠もそれは気にするんだな。じゃあ、顔は洗っちゃえよ」
俺は服を着ると、言われたとおりに石鹼借りて顔だけ洗ってきた。肌がキシキシする。清矢くんは俺の短髪の中に鼻つっこんでくんくん嗅ぐ。
「んー、汗くさいな。でもいい匂い。まだ俺もエロエロモードか」
「もっかいする?」
「いや。暗くなったら降りられなくなる。詠は先に支度しろ、カモフラージュのために二層で少し狩るぞ」
清矢くんはそう言って、再度のシャワーに出てった。俺は神兵隊の黒衣をつけて、黒耀剣を持って落ち着かず待った。
最後風属性塔の前で別れるとき、清矢くんは笑って、俺の首の前側、胸鎖乳頭筋? の筋をかるく人差し指でなぞった。
「俺だけのマーキング。メスにとられないように」
リップクリームが首筋にまるでクレヨンみたいにぬるっと塗られた。自分でもわかっちゃうバニラの残り香。これから帰るだけなのに、集中が途切れてどうしようって思った。エッチの時間がまだ続いてるみたいで、ダニールなんかにバレやしないかとホントずっと恥ずかしかった。
俺、やっぱり、香りって苦手だ。
(了)
お題「余韻」「残香」
櫻庭詠×祈月清矢(Arcadia Magic Academy Ver.)
11/23 18:27-19:33
俺の清矢(せいや)くんは軍で働くために鍛錬もするけど、いつもデオドラントにまで気を使ってる。日本での神兵隊訓練の後はよく拭きとってハッカ油のスプレーをしてたし、自分でくんくん匂いを確かめてる。使い過ぎてハミガキ粉みたいな香りになっちゃって、目にしみる、なんて言って笑ったりとか。詠みたく汗臭せーよりいいだろ! とか、怒って顔が赤いのも可愛かったりして。
海外に来てからもそれは変らない。清矢くんの兄で、大泥棒の夜空っていうやつはぜいたく好みだから、土属性塔からハーブを分けてもらっては、せっせと錬金房で蒸留させてオイルを作ってた。何でも「魔法薬の世界」っていう教養授業で習ったらしく、風属性塔サロンにまで出向いては、俺にも練り香水を分けてくれたけど、レモンの香りじゃ石鹸みたいだ。
清矢くんはいかにも興味ぶかそうに言う。
「これにミント混ぜたらどうだよ」
「別に可能だよ。ミントのオイルをプラスすればいい。でも俺は、ローズマリーのほうがいいと思うけど……」
「渋みも加わるからそっちだな」
「レモンとローズマリーの組み合わせは肉料理の香りづけでも定番ですね。でも、両方作って比べてみては?」
「詠(よみ)はどっちが好みだ?」
「えっ? 俺、わかんねー……」
そんな女々しいこと知るわけねー。後半の文句は言わなかった。
一緒にアルカディア大に留学した充希に愚痴ったらこう言った。
「そう? 俺、レモンなんかいかにも初心者向けだしお断りだけど」
「香水なんか臭いだけじゃん」
「でも俺だってデートの時くらいカッコつけたいもん。そこはもう、バイトしてプロがブレンドした香水買う。裸になったらそれしか纏えないし」
「誰とデートすんの。清矢くんだったらキレるから」
「んなワケねーでしょ。気になる?」
充希はんべっと舌出して、風みたいに去ってった。
寮では「みだらな行為は禁止」だし、俺は充希・清矢ペアとは所属塔を離されてる。必然的にエッチができない。清矢くんは充希に気を使うし、充希も「俺がいないときに二人でセックスしないでねん」と釘をさすからだ。そんなの知らねーって思うけど、チクられたら退寮だからピリピリしてる。かといって、観光客用のホテルは普段使いには高すぎる。ようやく堂々とエッチできる年齢になったのに、俺はいつだって欲求不満だ。毎日だってしたいのに。
それでどうしてるかというと、退魔用の戦闘訓練で使う、ゴント山の山荘でデートしてる。全十三層のうちの三層まで行かなきゃならないんだけど、敵なんかほとんどスルー。逃げたりなんやで、管理人に挨拶して、割安な利用料を渡して、ソッコー二人用の部屋にこもる。後はパラダイス。
清矢くんはシャワー浴びるとかなんだとかで忙しい。二人一気にしちゃっても管理人は疑いもしないから、もうそこからしてセックスは始まってる。水だけのシャワーで冷たさにすくみながら、互いに抱き合って汗だけ流す。持ってきた石鹸で軽く洗って、指にたっぷり泡を塗り付けて、後ろの穴の中まできれいにする。我慢できなくてそこでヤっちゃうこともある。ベッドに押し倒して、普段生意気で凛としてる清矢くんを貫きながら喘がせられるのは世界中でホントに俺だけの特権。
その日も終わった後、なんとなく戦衣に袖を通すのがおっくうで、裸のままだらだらしてた。清矢くんはもうセックスの余韻そのものの肌の赤みもひいて、リュックの中を漁ってた。ばーちゃん手作りの巾着の中からリップクリーム出して、乱雑にクチビルに塗った。俺は顔を近づけた。即わかる、バニラの匂い。
「これ……甘すぎない?」
「ああ、ドリスがそう言ってたんでどうせだからもらった。詠にもおすそわけしてやるよ」
そう言って、清矢くんは俺にキスしてきた。俺はねっとりしたクチビル(気のせいで甘い味までする)を夢中でむさぼった。黒目がちな目が愉しみに細められて、品のある古都のお嬢様って感じの顔が不敵に笑う。
微妙に段を入れた髪をかきまわして、クチビルだけど言わず頬にも鼻にもキスされる。クリームのべたべたが顔じゅうにひろがって、清矢くんはそれを塗り広げさえする。
「ニキビとかできたらどーすんだよ」
「詠もそれは気にするんだな。じゃあ、顔は洗っちゃえよ」
俺は服を着ると、言われたとおりに石鹼借りて顔だけ洗ってきた。肌がキシキシする。清矢くんは俺の短髪の中に鼻つっこんでくんくん嗅ぐ。
「んー、汗くさいな。でもいい匂い。まだ俺もエロエロモードか」
「もっかいする?」
「いや。暗くなったら降りられなくなる。詠は先に支度しろ、カモフラージュのために二層で少し狩るぞ」
清矢くんはそう言って、再度のシャワーに出てった。俺は神兵隊の黒衣をつけて、黒耀剣を持って落ち着かず待った。
最後風属性塔の前で別れるとき、清矢くんは笑って、俺の首の前側、胸鎖乳頭筋? の筋をかるく人差し指でなぞった。
「俺だけのマーキング。メスにとられないように」
リップクリームが首筋にまるでクレヨンみたいにぬるっと塗られた。自分でもわかっちゃうバニラの残り香。これから帰るだけなのに、集中が途切れてどうしようって思った。エッチの時間がまだ続いてるみたいで、ダニールなんかにバレやしないかとホントずっと恥ずかしかった。
俺、やっぱり、香りって苦手だ。
(了)
お題:「抱擁」「ぬくもり」
櫻庭詠×祈月清矢(Arcadia Magic Academy Ver.)
11/25 23:02-23:57
衝撃シーン。そう思ってしまったのは何でだろうか。家宝のほとんどを持ち逃げし、返さないと頑強に言い張っていた兄、祈月夜空が、「カナリアのような」と呼ぶ少年と愛を交わし合ってるのを見てしまった。
それは一瞬だったけれど、段の入った長い髪を、さらりとウィリアムがすくいとった。そして頬に口づけする。軽いたわむれは、普段俺が詠(よみ)とするそれと変わりなくて、俺は何だかやりきれない気持ちになった。性格がいいタイプとは言えない俺は、ズボンのポケットに両手を入れてふらふらと歩み寄った。
「あ、清矢……」
兄は気まずい様子で俺を卑屈な目で見た。そんな風にしなくても、幸せだって笑顔をつくったって本当は構わないのに。ウィリアム・マリーベルは金色の髪に翠色の瞳という恵まれた美貌で俺をにらむ。
「何か問題が? 君と詠(よみ)もずいぶんと親しいようだが」
「いや。この交友関係に口出しするほど俺も野暮じゃない。ウィル・マリーベル、夜空の悪事には巻き込まれないようにな」
「悪事って……! なんだよお前は」
「マフィアとの付き合いは悪事だろう。清算しなけりゃ不幸にするだけだぞ。祈月当主からの訓戒だ」
「君にそこまで心配してもらう必要はない、セイヤ」
ウィル・マリーベルは涼し気にかわした。だが、三日後の授業「闇属性魔術論基礎101」の教室の奥に、彼は何気なく座っていた。
俺は違和感を持った。だって、一年先輩のこいつは、こんな属性基礎の授業はもう取り終えているはずだからだ。何か夜空関係の話だと直感した俺は、彼の隣に席をとった。詠(よみ)も充希もやがて来るだろうが、授業前のざわつきの中で要件だけは聞いておきたい。
「ウィル・マリーベル。話なら次の授業、俺は聖属性塔の予定だ。空いてるならそこまで自然に付き合えるが」
「ああ。夜空のマフィアとの繋がりの件については私も問題と思っている。それに関して、我々は協力して当たらないか?」
「悪くない。善意の第三者を巻き込み続けるのは俺が申し訳ないし、家の恥だ」
「オーケー。だが私は次の時間も闇属性塔だ。あらためて安息日に話をしよう」
約束をとりつけると、肩をぐっと押された。振り返ると詠(よみ)の精悍な顔があった。据わった目で俺を見つめている。
「清矢くん。二人で何の話?」
「ああ、まぁ、内密の話題だ。セイヤの瞳はスモーキークォーツに似ているな。美しい」
「……ウィル・マリーベル。あなたの瞳も美しいアクア・マリンだ」
俺は調子を合わせる。ウィル・マリーベルはくすりと笑って軽くキスして去っていった。じゃあ、夜空との仲も深読みしすぎなのか? 俺は頬杖をついた。
怒ったのは詠(よみ)である。
「清矢くん。説明して」
「何が? ここは外国だぞ。あの程度でいちいち目くじら立ててちゃあ……」
「俺はムリ。ぜってームリ。日本人だからさあ」
詠(よみ)はそう居直って隣に座ってぐっと距離をつめる。そして、並んだまま肩を露骨に抱いてきた。チャラい男がするようなあつかましい仕草が気に障って、俺は顔を背けてふりほどく。詠(よみ)はすごむ。
「何なわけ」
「どうしたんだよいきなり。もう授業始まるぞ」
「清矢くんはいつもそれだろ。俺の気持ちくらい考えろよ!」
マスターウィザードのマーキュリオが入ってきて口論は一時お預けになった。詠(よみ)は授業終わりまでずっとカタカタと机を指でたたいてた。鐘が鳴って課題が出され、同級生たちが引けていく。詠(よみ)は半ば、期待通りに、俺の手を強引に引いてくれた。 闇属性塔の大教室を出て、廊下の袋小路までたどりつく。そこの非常口のドアの内鍵を開けて、塔のほとりに出た。俺を壁に追い詰めて、両腕で閉じ込める。
「何でマリーベルにキスさせたの」
「もののはずみだよ。夜空にもしてた。別に、大した意味じゃ……」
「じゃあ俺とするキスもみんな大した意味じゃないって言うの? 清矢くん。俺お前の事殴りそう」
「……」
俺は逃げ場がなくて詠(よみ)の胴をぎゅっと抱きしめた。厚い胸板とぬくもり。一気に後悔と切ない想いがこみ上げる。こんな風にフラフラしてたらすぐに失ってしまう。
「ごめん。ホントに。お前がしてたら怒るくせに」
「マジでムカつく。じゃあ自分からお詫びして」
その言葉に応える方法はいくつかあるだろう。でも俺はいちばんシンプルなものを選んだ。
「愛してる。こんな異国の任務にまで詠(よみ)に付き合ってもらってるのは俺のほうだ。何でも言うこと聞く。ふたりだけのときは……」
「本気だな? 絶対逃さないから」
詠(よみ)の声も瞳もぎらついたナイフみたいだ。俺は、観念して耳のあたりにキスする。肺まで締め付けるぐらいにきついきつい抱擁が来る。ホントは殴りつけたいんだろう。
「明日、軍事訓練の後。好きなだけヤラせて」
「……わかった」
俺はうなだれてしおらしく了解する。……まったく、とんだ火中の栗だ。(了)