Icon of admin
あおうま
「詠、存分に噛ませてやるから指はやめろ」とかのアレな台詞ばっかり思いつきますけどサドマゾ反転カプをどうぞお楽しみください。夜空とマリーベルちゃんは仲良しのままですが、不穏でもある。 #twitter
Icon of admin
あおうま
詠ちゃんはワンコ熱血攻めなんだけど「清矢サマ」と言えなかったり(もともと幼馴染で友情なので)エロのとき微妙にガツガツしたりして困った白オオカミである。清矢くんはそんな詠ちゃんを飼育しているつもりだが、Sっ気が強過ぎてラブラブ感がないかも… #twitter
Icon of admin
あおうま
清矢くんと詠ちゃんのカプ、なんとなくでくっつけてたけどバックストーリーが出来ると清矢くんのキャラが変わりがち。単なるクールビューティでは物足りないんだけどクーデレをうまく表現できてないのかな…… #twitter
Icon of admin
あおうま
夜空が敵化してるんですけど、もともと小物の敵っぽい感じでキャラを作っちゃってたんで… マリーベルちゃんごめん…… #twitter
Icon of admin
あおうま
#[創作BL版深夜の60分一本勝負] #[詠×清矢]
お題「朝ごはん」「おはよう」
櫻庭詠×祈月清矢(Arcadia Magic Academy Ver.)
11/04 22:50-23:46

 兄・夜空から無事御家の重宝を取り戻し、アルカディア魔法大学に入学した祈月清矢(きげつ・せいや)は、土曜一時限目の授業、「アルカディア島講義」に出席していた。新入生必修授業である。魔法の専門教育ではなく、アルカディア島の公用語およびその歴史を学ぶ総合教養科目だ。
「清矢くん! おはよう!」
 小学生からの幼馴染、櫻庭詠(さくらば・よみ)が勇んで隣に座る。常春殿神兵隊所属という共通点はありながらも、今まで学区が違ったために、同級生となったのは初めてである。ベリーショートに前髪まで刈りながらも、くっきりとした二重にまっすぐな目つき。姿勢もよく素直そうで、実に鮮やかな日本男児ぶりである。内面は堅物で、熱心。二人きりのときでさえ控えめな表現しかまだできなかったが、清矢はこの男のすべてを愛でていた。
 リーディング指定のあった本を飛ばし読みしながら清矢がさりげなく褒める。
「おはよう、詠。こうして見るとお前って結構男前だな」
「……清矢くん、その副詞いらないよ。俺、清矢くんのことそんなふうに褒めたことない」
「へー、じゃあどうやって」
「えっと……清矢くんってすごい可愛いとか、クールでカッコいいとか、女の子より綺麗とかオシャレだとか」
 ナルシスト気味の清矢は笑みを抑えきれない。既にディスカッションを始めている者もいたが、柔らかく微笑みかけた。詠は顔を赤くしながら話題を変える。
「そういや、清矢くん朝ごはん食べた?」
「充希は塔付属の食堂で食べてから行くって言ってたけど、どう考えても遅刻するだろ。キッチンで自炊するならともかく……」
「俺も食べてない。でも、午後は軍事演習だろ。どう考えても無理めじゃない?」
「……うーん、土曜の朝だけは作るか」
 祈月家への嫁であり、清矢と夜空の祖母である頑固な人物、さくらは、清矢のアルカディア大学派遣の際にも世話をやき、荷物の中にいくらか食材と調味料とを入れていた。味噌、醤油、鰹節や白米などである。重くなると言ったが、「男なんだからそれくらいでグダグダ言うな」と一喝されてしまった。「夜空にはやるんじゃないよ」とのダメ押しつきだ。十一歳でロンシャンに亡命した際、御家の重宝を全て持ち逃げした方の孫に対し、辛辣であった。
 詠は目を輝かせた。
「えっ、清矢くん料理とかするの?」
「ああ、一応な。得意なのはビーフストロガノフだ」
 祈月軍閥次期当主として、アルカディア留学のために、ピアノ・剣術・魔術・英語に明け暮れていた清矢のあからさまな嘘だったが、詠は信じたようだった。
「味噌も持って来たし、しばらくはそれでしのぐか~」
 適当に顔を背ける清矢を、詠は無理やり肩を掴んで振り向かせた。新入生全員が集合しているというのにイチャつき開始である。清矢は絶望に目を見開いてされるがままになった。えっ、もうホモの噂が立つわけ? 図書館でキスしたからコイツ調子づいてる? 詠はどこで覚えて来たのか古典的なプロポーズの台詞を言い切った。
「せ、清矢くん、俺に……毎朝味噌汁を作ってくれっ!」
「は?」
 清矢の表情が寸時に険しくなる。そして慈愛すら感じさせる余裕の笑みを浮かべる。
「お前……いわゆる良妻賢母がヨメに欲しいタイプだったのか」
「えっ、そんな、清矢くん……俺、そんなつもりじゃ」
「是非、さくらと再婚してやれよ。孫の俺じゃあ無理だからさ。老後が不安だし。そうしたらお前、俺の爺ちゃんになるんだな。憧れの耀サマにますます近づけるじゃん」
 詠の胸板を小突きながら、清矢は曇りのない笑顔だ。詠は半ばヤケで笑っている。耀は清矢と夜空の祖父だが、若くして謀殺されていた。宮家から臣籍降下を行い、神兵隊特別兵として特殊任務をこなしていた祈月初代。さくらは彼のヨメである。詠は宮家初代・嘉徳親王の妹である桜花が嫁いだ家の子で、耀の使っていた黒耀剣を操ることができる。清矢はべらべらと皮肉を口にする。
「俺は母さん似だって評判だし、母さん、料理下手だったから、お前の気に入るような家庭は築けないと思う……」
「ちっ、違う! 俺は構わないよ、清矢くんのことを、一生ずっと愛してる!」
 他の者には分からないと思ってか、日本語で宣言されたその台詞に、しかし清矢はドスの効いたとしか形容しようがないような強烈な蔑視を送った。
「味噌汁くらいお前が毎朝作るべきだろうが! この清矢サマに!」
 照れ隠しのキレだったが、詠は半泣きになっている。三人目の充希がクナッペというアルカディア島名物のミートパイを片手に遅刻で駆けこんでくる。ダイバーシティ豊かな同級生たちは失笑している。
「うるさいぞ日本人、初回から何をふざけている~!」
 講師が教室に入ってきて全員を叱りつけた。ちなみに味噌汁は具材が見当たらず、トマトとキャベツ入りの単なるミソスープとして完成し、風塔の同級生たちが試食したが、濃すぎる塩味がローク神殿の巫女たちにイマイチ不評であったのだった。(了)
Icon of admin
あおうま
#[創作BL版深夜の60分一本勝負] #[詠×清矢]

お題「星月夜」
櫻庭詠×祈月清矢(Arcadia Magic Academy Ver.)10/29 0:36-1:32

 アルカディア魔法大学は新入生の入寮をひとしきり終え、後は入学式を待つばかりとなっていた。魔力選抜十二番通過の櫻庭詠(さくらば・よみ)は聖属性塔を出て、ちょうど学園都市中心部に位置するローク神殿付属・風属性塔に向かっていた。
 ベリーショートの短髪、きりりとした大き目の釣り目、涼やかな風情だが、体躯はがっしりとしている。ぴったりとした黒一色の戦衣に身を包んで、直剣を帯びている。
 朝の運動をかねて尾を振る勢いで駆けていく。ともに入学する祈月清矢(きげつ・せいや)を慕っての外出であった。もう一人、望月三郎充希も清矢のお付きとして入学する。詠はひとりだけ所属寮を離されてしまったのであった。
(清矢くん、清矢くん、清矢くん……!)
 余裕あるペースではなく息せききって走る。清矢と充希は昨晩、闇塔にて北欧軍事同盟パーヴァケックからの歓待を受け、日本勢の任務について仔細を話し合ったはずである。詠はその集まりに所属塔の違いから参加できなかったのであった。夜の禁足時間、抜け出そうとしたがクルセイダーに取り押さえられた。
 ちょうど、曰くの闇塔を過ぎたあたりだった。戦衣姿の清矢がひとり塔前にたたずんでいた。見間違うはずがない、詠は急いで寄って行った。黒いさらさらのレイヤーショート、黒目の大きい曇り眼。淡雪のような真っ白な肌に、赤みの差す唇。彼は美しかった母親に瓜二つと評判の雰囲気ある少年であった。
「清矢くん! 昨日は大丈夫だった?」
「話し合いのほうは平気だ。夜空は犯罪者……物品を返さなければ国際司法に訴えるところだった。王子殿下もおおむね納得してくれたさ。当人は幽囚の宮様といった風情だ。これ以上の追及は無意味だろうな。持ち出していた品は全て日ノ本に返された」
 きびきびとした高めの声が報告する。詠はうなずき、清矢の手をとって性急に歩いた。清矢はついてくる。行き先なんか考えてはいなかったが、ともかく敵である夜空のいる闇塔から離れたかった。
「……なあ、図書館に行かないか」
「えっ、俺たち入学前なのに使えるの?」
「学生証は発行済みだ。俺たちの国の現代史についてこの地にどれほど資料があるのか調査したい」
 清矢の母親の雫という女は、慎ましやかで内にストレスを溜めるタイプだったらしい。二重まぶたで長い睫毛。名前どおりの、視線を感じづらい曇り眼をした静かで風情のある女。詠の母親は、「豪華だった」という印象だけを語る。サファイアの首飾りがよく似合ったというひとは、清矢が幼い頃世を去った。詠はいつも清矢に見とれるたび、その佳人の幻視をしている気にもなるのだった。
 清矢は予定だけ言うと繋いだ手をするりとほどいてしまった。詠は仕方なく、となりに並ぶ。本当はいつだって自分が先導したいのだ。清矢くんは、俺と手をつないでたくないんだろうか。
 学生証を出して図書館に入ると、清矢は予定とは逸れて美術書の書架に向かった。分厚い図録を出して、見分している。ゴッホの画集だった。にじんだレンズでぼやかしたような大きな星々と黒い炎のような糸杉がむらむらと燃えている。タイトルは「星月夜」で、詠も見たことがあった。無論、留学前、清矢の部屋でだが。
「懐かしいな、この絵。お前が遊びにきたときに見た」
「うん……いかにも魔物が出そうな夜だ」
 清矢は画集を開きっぱなしのまま、窓辺にある閲覧席に腰かけた。デスクに本を置き、詠の肘を引く。何か密談かと察して縮こまった詠は、唇に軽くキスをされて驚愕した。
「清矢くん……! えっと」
 嬉しいという気持ちと、こんな場所でという戸惑いが入交り、詠は狼狽したが、大好きな清矢からのアプローチである。わくわくしながら見つめていると、清矢は捨て鉢に言った。
「ここでディープキスまでしたい?」
「……」
 詠は辺りを見回し、誰もいないことを確認するといそいそと誘いに乗った。舌を出すことはあったが、清矢が応えてくれたことは今まで数えるほどしかなかった。「だってそれに慣れちゃったら次はセックスだろ」が清矢側の言い分だったが、詠にとっては納得できない。ふっくらした唇を存分に味わったあと、差し込む気持ちで舌を出す。清矢も口を開けてくれ、意思をもって動くそこをわずかに絡ませあった。唾液がひどく刺激的な味だ。清矢がほのめかす「次の段階」が待ち遠しくてならない。
「清矢くん! 大好きだ」
「……声量を落とせ。ほんとに、詠はかわいいな」
「かっこいい、だろ。馬鹿にすんなよ……!」
「俺、やっぱりお前とがいい」
 清矢はさらりと言った。詠は違和感をもった。居直って、じっと見据える。
「どういうこと」
「充希と同室だといろいろ危ないんだよ。男同士なのにイマイチ拒めなかったってのがよくない。お前とのじゃれ合いで慣れ過ぎた」
「は? 何それ。正直に全部言って」
 詠は本気で凄み、清矢の肩を掴んで詰め寄った。何でも昨晩、パーヴァケックとの会合で酔った充希が帰投後に清矢に「けっこう過激にキス」してきたらしかった。
「どうして嫌だって避けなかったんだよ!」
「なんかいきなりでどうしようもなかった。ごめん。嫌なら別れていいから」
「あのさ、そんなことしたら清矢くんのこと充希にとられるだろ!」
 小声でささやきながらの痴話げんかだった。天国からいきなり地獄へ突き落されてしまった。詠は耐えきれずに椅子に座っている清矢を思い切り抱きしめた。顔に荒く頬擦りしてめちゃくちゃにキスしまくる。ディープなんかより、自分のものだと何度もマーキングしなおしたかった。密室だったらこのままヤってるのに! 怒りと悔しさでおかしくなりながら、いつも誘ってやまないほの白い首筋に、ぐっと本気で噛みついてやった。(了)